ルート・サーベイ Part 2

アドバンスは、実際に選んだ3つのルート(プライマリー、セカンダリー、エマージェンシー)を走ってみます。実際に走る際に注意する点は、「チョーク・ポイント」と「チェック・ポイント」となりえる場所です。

チョーク・ポイント(Choke Point)は、前回書いたように襲撃されやすい場所のことです。チョーク・ポイントは、環境によっても異なります。前回挙げたチョーク・ポイント以外にも環境の違いによりチョーク・ポイントとなる可能性がある場所があります。東京やニューヨークのような大都市では、草むら自体がほぼ存在しませんが、発展途上の国などでは見通しが良い道に急にブッシュ(草むら)があれば、これもチョーク・ポイントになります。アドバンスは、自分がもし移動中のクライアントを狙うとしたらどこから狙うのか、襲撃者側の立場になりルートをチェックする必要があります。いわばルート・サーベイは、アドバンスと襲撃者の知恵比べなのです。アドバンスは、実際に走って見つけたチョーク・ポイントの詳細をチームと共有します。マップ上では最良だと思われるルートでも、実際に走ってみたらマップでは分からないチョーク・ポイントが多数あることもあり、そういった場合はルートを変更する必要が出てきます。

チェック・ポイント(Check Point)は、チームと本部(※本部がない場合には、クライアントと行動を共にする本隊とは別隊)が連絡を取り合う際に必要となるコードです。アドバンスは、ルートを確認する際に目印となる建物や看板を見つけておき、その地点をチェック・ポイントとします。無線などで連絡を取り合う場合には、盗聴されることも考慮に入れて、チェック・ポイントはチーム内でしか分からない単語にしておきます。本隊は、ルート進行中に本部へ現在地を知らせる連絡でこの事前に取り決めたコードを使います。例えば、「本隊から本部、現在グリーンを通過ホワイトに向かう」と言った感じです。アドバンスは、チームにグリーンからホワイトまでにかかる大体の時間を事前に知らせておく必要もあります。これにより本来グリーンからホワイトまで10分しかかからないのに、15分を過ぎても連絡がない場合、グリーンを過ぎた後、本隊に何かあった可能性があると本部は知ることが出来るからです。そして到着まで残り約2~5分の距離に最後のチェック・ポイントを置くこともポイントです。この最終チェック・ポイントを、アメリカではアルファベットの最後の文字のZを取り、Zのフォネティックコードであるチェック・ポイント・Zulu(ズール)と呼ぶことが多いです。ズールの連絡が入ったら、アドバンスは英語ならカーブ・サイト(Curb Site)やドロップ・オフ・サイト(Drop Off Site)と呼ばれるクライアントの到着予定場所へと向かい待機します。ミート&グリート(Meet & Greet/出迎え)がいる場合には、その人たちにも到着まで残り時間を伝え待機してもらいます。文化的に客人を外に出ず迎えるのは失礼だと思う方が日本をはじめアジアでは多いのですが、外で挨拶や握手をすることで露出が増えリスクも上がってしまうことを説明し、出迎えの方々には建物内で待ってもらうようにします。ホテルなどでは、車のドアを開けるドアマンがいるところもあります。こうしたホテルでは、勝手にドアを開けたりしないように事前にアドバンスはホテルマネージャーに話を付けておく必要もありあます。

チェック・ポイントは、この他にもグリーンからホワイトの間で何か起きた際はA病院、ホワイトからブルーの間はB病院へ搬送と言った具合にあらかじめ決めておくことで、緊急の際に警護員がどこの病院に行くべきなのか迷わずに済みます。病院と同様にゾーン毎のセーフ・ヘイヴンを決めておくことも重要です。

ルート・サーベイについて2回に分けて書いてきましたが、これは基本中の基本です。弊社のCCPS/CCPSWではより詳しく実践的な指導をしております。


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