
警護・危機管理スペシャリスト
1978年6月4日生まれ
茨城県龍ヶ崎市出身
高校卒業後に渡米し、ウェストバージニア・ウェズリアン・カレッジ(West Virginia Wesleyan College)へ進学。その後、犯罪学を学ぶためにインディアナ州立大学(Indiana State University)へ転入。在学中、郡保安官事務所(Vigo County Sheriff’s Office)および郡刑務所(Vigo County Jail)でのインターンシップを経験。大学卒業後に一度帰国するが、再び渡米し、John Jay College of Criminal Justice, the City University of New Yorkにて修士を取得する。また、大学院在学中の2003年から2009年までの6年間、NYPD Auxiliary Police Officerとしてニューヨーク市警のボランティア活動に従事。市内パトロールのほか、メイシーズ・サンクスギビング・デーパレードなど大規模イベントの警備にも携わる。
2006年、国連ニューヨーク本部の警備隊(United Nations Department of Safety and Security / UNDSS)に入職。約4年間、施設警備の業務に従事した後、2010年から約9年間にわたり、潘基文第8代国連事務総長、アントニオ・グテーレス第9代国連事務総長を含む5名の副事務総長の警護を担当。アメリカ国内のみならず、イラクやソマリアなどの危険地域を含む60ヵ国以上に同行し、G7伊勢志摩サミットやG20大阪サミットなど、日本国内での警護経験も豊富に持つ。
2020年1月、癌との闘病生活をしている父のそばで過ごすために帰国。要人警護の際に世界中の5つ星ホテルに宿泊する機会が多く、その関係で以前からホスピタリティ業界に興味を持っていたことから、この分野での経験を積むことを決意。ペニンシュラホテル東京にセキュリティマネージャーとして入社し、ホテル全体のセキュリティ強化に取り組む。入社前日にCOVID-19の影響でホテルが急遽閉鎖されたものの、毎日現場に通い、事業継続計画(BCP)の再構築に尽力した。その後、2020年11月にFJ Protection Serviceを創業し、国連警備隊で培った専門知識や技術を後進に伝える活動を開始。
2022年、娘の誕生を機に、FJ Protection Serviceの活動と並行して、新たな経験を積むためにStockX Japan株式会社へ入社。日本は海外と比べて治安が良く、要人警護の機会が少ない一方、ものづくりの国として「物を守る」仕事が多いことに着目し、警護だけでなく資産保護の分野にも携わることを決意。ちょうどスカウトの機会を得たこともあり、日本・韓国エリアのAsset Protection Managerとして勤務を開始。2023年9月からはAPAC地域全体を統括するRegional Asset Protection Managerに昇進し、インドや香港なども担当。広範なセキュリティ業務の経験を積み、TAPA認証やFraudについても学ぶ。またVendor Managementを行ううちに日本の警備業法やネットワークセキュリティについても知識を得ることができた。
2024年12月に今後さらに重要性が増していくと考えられるInfrastructure Physical Securityの分野での実務経験を積むため、某IT企業のデータセンターのSecurity Managerに転職。今後は、物は物でもデータを守る仕事が重宝され、同職を目指す後進も増えていることを踏まえ、適切な指導をするためには自身で実務を経験する必要があると判断。ちょうどスカウトの機会を得たこともあり、この新たな挑戦に踏み出した。
また、2024年夏には茨城県龍ケ崎市にFJ Protection Serviceの常設オフィス兼セミナー/ワークショップスタジオを開設。より充実したトレーニング環境を提供し、業界の発展に貢献することを目指している。
これらのキャリアステップはすべて、FJ Protection Serviceの活動をより高いレベルへ引き上げるために必要な学びと経験を得るためのものであり、ひいては警備業界全体の発展にも貢献する意図がある。
Work Experience (職歴)
2024年12月
A社 入社
Security Manager
2024年11月
StockX Japan株式会社 退職
2022年7月
StockX Japan株式会社(東京都渋谷区代官山) 入社
Asset Protection Manager (Japan & South Korea)
2020年11月
NYC流警護技術指導塾・FJ Protection Service を起業
2020年7月
ザ・ペニンシュラ東京 退職
2020年4月
ザ・ペニンシュラ東京(東京都千代田区有楽町) 入社
警備・危機管理マネージャー
COVID-19(新型コロナウィルス)感染症緊急事態宣言下、閉館中のホテルに入社。部署長として警備体制の強化、再開後の感染症対策プログラムの構築に尽力。
2020年1月
国連本部 退職
2010年10月
Executive Protection Unit に配属
国連事務総長ならびに副事務総長の警護を担う警護チームに日本人として初めて配属。チームリーダーとしても多くの任務を成功に導く。

2006年5月
国連本部 (ニューヨーク、アメリカ合衆国) 入職
United Nnations Headquarter, Department of Safety and Security
Education (学歴)
2005年2月
ジョンジェイ大学 大学院 セキュリティマネージメント専攻 修士課程 修了
John Jay College of Criminal Justice, the City University of New York
(New York, NY)
MS in Protection Management
2001年5月
インディアナ州立大学 犯罪学部 卒業
Indiana State University (Terre Haute, IN)
BS in Criminology
1997年3月
茨城県私立水城高等学校(茨城県水戸市) 卒業
Certification (資格)
2021年3月
ASIS’s Certified Protection Professional 合格
Training (訓練歴)
2017年11月
Revised Close Protection Officer Certification Course 合格
国連 United Nations Department of Safety and Security
(ブカレスト、ルーマニア)
2017年8月
UN Security Officer Shoot and Drive Course 修了
ACADEMI
( Moyock, NC) アメリカ
2014年7月
Protective Service Operations Advanced Course 修了
International Training, Inc. (ITI)
(Shacklefords, VA) アメリカ
2010年8月
Advanced Executive Protection Program 修了
Executive Security International, Ltd. (ESI)
(Grand Junction, CO) アメリカ
※Graduated with Honors, and Level 1 Shooter (最高位)
2008年12月
Dignitary Protection Course 修了
Tactical Energetic Entry Systems (TEES)
(Horn Lake, MS) アメリカ
2007年8月
ニューヨーク州公認 救急救命士 取得 (ID Number 354211)
New York State Emergency Medical Technician – Basic (EMT-B)
ボランティア活動
2003年~2007年
New York City Police Department (NYPD) Auxiliary Police Officer (24PCT)
その他
・ International Security Journal, Issue 55, September 2023に記事
「Challenges and Strategies in Asset Protection」が掲載されました(P52-54)
・2023年2月
International Security Journal
Security from around the world ※外部リンク
各国のセキュリティ・プロフェッショナルを紹介するコーナーで取り上げてもらいました。
・American Society for Industrial Security (ASIS) International 会員
・International Association of Personal Protection Agents (IAPPA) 会員
・2010年2月
国連フォーラム 国連職員NOW! ※外部リンク
(国連本部・制服警時代のインタビュー)
Last Update 11/24/2024