残念なお知らせがあります。
これまで複数の方から CPO(Certified Protection Officer)コース開催に関するお問い合わせをいただいておりましたが、本コースの開催を断念する判断に至りました。
理由は明確です。
IFPO(International Foundation for Protection Officers)という認定団体そのものの信頼性に、重大な疑問を抱かざるを得ない状況となったためです。
IFPO公式サイトに記載されている内容と、現実の乖離
IFPOの公式サイト、CPOI(Certified Protection Officer Instructor)に関するセクションには、以下のような記載があります。
“CPOIs can get certification packages with study manuals, exams, and IFPO certificates affordably, empowering them to run their training programs with official IFPO content.”
この記載を前提に、私は CPOI資格を正式に取得しました。
つまり、「公式教材・試験・証明書を含むパッケージを利用し、IFPO公認のトレーニングプログラムを実施できる」という説明を、団体の公式情報として信頼したわけです。
しかし、何度問い合わせても「一切の回答なし」
ところが、CPOI取得後、実際にコース開催の準備を進めるために、以下すべてのルートを通じて 何度問い合わせを行っても、最終的に一切の回答を得ることができませんでした。
- IFPO公式サイトからの問い合わせ
- IFPO公式LinkedInアカウントへのメッセージ
- IFPOのCEOである Sandi Davies氏への直接メッセージ
回数は正直、数え切れないほどです。
それでも 回答はゼロ。説明も、進捗も、代替案の提示すらありませんでした。
資格取得前と取得後で、対応があまりにも違う
ここで、極めて違和感を覚えざるを得ません。
- 資格取得前(=受講料・認定費用を支払う段階)
→ 非常にレスポンスが良い - 資格取得後(=実務的に活用しようとした段階)
→ 完全な沈黙
結果として、「CPOIがトレーニングを実施できると謳っていながら、そのための準備や体制が実際には存在しないのではないか」という疑念が拭えません。
これは、少なくとも 誤解を招く表現であり、厳しく言えば 極めて不誠実な運営姿勢です。
結論:FJ Protectionとして、CPOコースは開催しません
たとえ今後、何らかの返答がIFPO側からあったとしても、
このように基本的な問い合わせにすら対応できない団体の資格を、他者に勧めることはできません。
FJ Protectionとしては、
- 皆さんに 時間とお金を投じて取得する価値のある資格であるか
- 実務・教育の現場で信頼に足るバックグラウンドを持つか
という観点を最も重視しています。
その基準に照らした結果、
IFPOのCPO/CPOI資格を用いたコース開催は行わない
という判断に至りました。
最後に
資格そのものの名称や肩書きではなく、
「誰が」「どのような体制で」「どれだけの責任を持って運営しているのか」
これこそが、プロフェッショナル・セキュリティの世界では最も重要です。
本記事が、これからCPOやCPOI取得を検討している方にとって、
冷静な判断材料の一つになれば幸いです。
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