制服の着方指南

以前Twitterでも少し話題にしましたが、今日は警備員の制服の着方について、賛否両論あると思いますが、個人的見解を書きたいと思います。アメリカにもいますが、特に日本では制服の着方がだらしない警備員が多い傾向にあると思います。警備業従事者の方から、財政的に古くてボロボロになってしまった制服もそう簡単には新調出来ない事情があることは聞きました。中には、新人警備員に真新しい制服を提供できず、お古の制服を仕方なしに渡しているところもあるようです。

制服はその会社の顔です!ピシッと正しく制服を着ている警備員からはヤル気や覇気が感じられますし、警備的に見てもより高い抑止力が期待できるため、見た目はとても重要です。警備員の地位向上をどれだけ訴えても、汚れた制服を着ていたり、よれよれの制服を着ていたり、ダボっとだらしなく制服を着ている警備員が多い状況では少し難しいような気がします。因みに前職の国連本部警備隊では、入職後、現場に出る前に受ける研修で制服の正しい着方が徹底的に指導されます。日本の警備会社で制服の正しい着方を指導している会社はどの程度あるのでしょうか。もし研修で制服の着用に関する指導がない場合には、ぜひ導入して頂きたいです。制服の着方1つでも、警備員の仕事へのモチベーションや意識が変わります。

国連警備

古くなった制服でもちょっとした工夫で、だらしなく見えなくすることも可能ですし、警備員は制服に誇りを持ち古くなった制服でもきちんと手入れをするように心がけるべきだと思います。まずは基本中の基本ですが、制服は1度着たらちゃんと綺麗に洗濯をするということです。業務上、警備員の制服は汗だったり、排気ガスであったりで汚れやすいので当然なことですが、出来ていない警備員が結構います。洗濯後は、洗濯のりを使うことで多少古い制服でもパリッと着ることが出来ます。著者は、アイロン時にスプレーで吹き付けていくタイプのものを国連時代には使用しましたが、洗濯後にバシャっと漬け込み、その後絞って乾かすだけのものもあるようです。使用したことはありませんが、こちらの方が手軽にできそうです。

洗濯のりでパリッとさせたシャツでも、きちんとズボンの中にタックイン出来ていないと、ダボっとだらしなくなってしまいがちです。そこで使用するのが「Shirt Stay」で検索すると色々出てくるガーターやサスペンダーといったアイテムです。シャツの裾をガーターやサスペンダーで靴下などとつなぎ物理的に引っ張りピーンと張ります。意外と知られていない(?)かもしれませんが、アメリカの軍や警察ではかなり一般的な方法で、著者の同僚たちにもこの方法を実践している人がかなりいました。因みに著者は、シャツの裾を直接ゴム製のベルトで縛り付ける方法を実践していました。シャツがシワもなくピーンと張っているとそれだけで、制服が多少古くてもきちんとしているように見えます。

(画像引用元)https://shirtstayplus.com/

制服のシャツの他に目立つのが靴です。日本では、特に2号警備の方に多く見られるのですが制服に白いスニーカータイプの靴を合わせている人をよく見かけます。白でも別に問題ないのですが、使い込んで茶色く変色してしまっている靴はいかがなものかと思います。会社の指定がある場合には仕方がありませんが、靴は汚れが目立たない黒の革靴やタクティカルブーツが個人的には好ましいと思っています。革靴といっても、靴底はドレスシューズのような革張りのものは避け、滑りにくいVibramソールのようなゴム製で、きちんと靴紐で結ぶタイプが良いでしょう。もちろん、白色に比べて汚れが目立ちにくい黒の靴でも毎日勤務開始前に磨いて綺麗にすることは必要です。

身だしなみには、その人の精神状態が如実に現れることが多いと言われています。ちょっと古いですが、映画「ぼくらの七日間戦争」の中でも佐野史郎さん演じる教師も「服装の乱れは心の乱れ」と言っていました。1人でも多くの警備員が、制服を正しく着ることを心がけるようになると、警備業界も変わるのではないかと思っています。


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