警察庁発表の2019年度の交通事故発生件数は、前年度よりも約5万件減で381,237件でした。統計を見ると平成18年度あたりから年々、交通事故発生件数は減少の傾向にあります。これは、ドライバーを支援するシステム「先進安全自動車(ASV)」の工場が大きく影響しているのではないでしょうか。
しかし、ドライバー皆がASVを運転出来ているわけではありません。私も10年落ちのトヨタラクティスを運転しており、このラクティスには当然ドライバー支援システムは搭載されていません。
そして減っているとはいえ、それでも381,237件もあるので、犯罪に巻き込まれるよりもずっと可能性は高いのです。ちなみに2019年度の日本の犯罪件数を見てみると凶悪犯罪(4706件)、粗暴犯(56.753件)、知能犯(36.031件)、風俗犯(8710件)とのきなみ交通事故よりずっと少ないのです。唯一交通事故より多かったのは、窃盗犯(532,565件)だけです。
だからこそなんですが、事故に遭った際に衝撃でドアが開かなくなることを想定して自動車用緊急脱出ツール「レスキューミー」を購入しました。ASVを運転する方でも、絶対はありませんし、巻き添えを食うこともあるので、自動車緊急脱出ツールを1つは車載しておくことを奨励します。
レスキューミーは、キーホルダーサイズで従来のハンマー型のものに比べて携帯性に優れているので、本来であれば車のカギなどに付けて一緒に持ち歩くことをオススメします。しかし、日本の場合には携帯をしていると軽犯罪法に触れる可能性があるので携帯はせずに車載しておくと良いかと思います。
(写真:従来のハンマー型)
このレスキューミーは、従来のハンマータイプのものと異なるのは携帯性だけではありません。窓の割り方が大きく異なります。スプリング式になっており、窓に押し付けるだけで窓を割ることが可能なのです。
ハンマースタイルは窓を割る際に振りかぶる必要があり、スペースがない状態では使用することすら難しいです。
車内に水が入ってきてしまうようなケースでは、水圧がかかる中、窓に向かってハンマーを振り下ろして窓を割ることはなかなか大変です。その点は、窓に押し付けるだけで良いレスキューミーなら車内が水で一杯になった状態でもハンマータイプに比べて比較的に少ない力で窓を割ることが可能です。
レスキューミーには、シートベルトカッターもついており、キーリング部分を引っこ抜くと刃が出るのでシートベルトが抜けない場合はこちらで切ることが可能です。これに関しては刃が小さいので、切るには少々慣れが必要になります。
レスキューミーには、色のバリエーションもあるので気にいったものを購入して、車のグローブボックスなどに入れておくと良いと思います。
※さすがにレスキューミーでも防弾車の窓を割ることは出来ません。しかし、心配しなくても大丈夫です。防弾車の窓は、緊急時の対応でドアにエマージェンシーハンドルがついていてそれを回すことで窓自体が落ちるシステムになっています。業務で防弾車を使用する際には、ドライバーは当然ですが、警護チーム全員が使用する車のシステムについて熟知しておく必要があります。
国連本部の警護では、警護車にR.A.T. Breaching Toolを車載していましたが、日本ではSPでもおそらく車載していないと思うので、民間レベルで心配する必要はありません。ただ、こんな道具もあるということは知っておいて損はありません。
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