ボディガードの装備と言われて1番最初に思い浮かぶのが無線だという人も多いはずです。アマチュア無線は業務では使用出来ないので、ボディガードとして取る必要がある資格か聞かれれば、答えは「NO」です。しかし、無線の仕組みを知っておくことは決して損ではありません。アメリカ在住のころには、アメリカ版のFCC Amateur Radio Technician Licenseを所持していましたが、日本に戻ってきたので日本版も受けてみることにしました。今回は、戒めも込めた体験談です。
7月7日に東京にある日本無線協会本部(中央区晴海3丁目3-3)にて第三級アマチュア無線技士の国家試験を受けて来ました。無線協会から届いた受験票には、東京駅丸の内南口発晴海埠頭行きバス「晴海3丁目」下車徒歩1分と案内がありましたが、新橋から都営地下鉄大江戸線に乗り換え「勝どき駅」まで行き、そちらから歩きました。勝どき駅からは徒歩で10分もかかりません。
本来はしっかり余裕をもって勉強し試験に臨むべきですが、時間に余裕のある人ばかりではありません。実際、私も仕事の関係で直前2日間に合計5時間程度しか勉強出来ませんでした。それでも、どうにか無事合格をすることが出来たので、私のような方の参考になればと、どういった対策をしたか紹介したいと思います。
まずは使用した参考書は、CQ出版社の「アマチュア無線技士用・第3級ハム国試・要点マスター」の1冊のみです。アマチュア無線の試験は、参考書に載っている問題からそっくりそのまま出題されるので、丸暗記さえ出来れば、電気工学が分からなくても合格することは可能です。正直私も電気工学については、お恥ずかしいことにまだ理解不足です。ただ、無線を使用する上で必要な知識なので、今後しっかり勉強したいと思っています。
前述の参考書は、後半部が参考書、前半部が問題集になっています。とりあえずまず参考書を1度全部通して読み、その後問題できちんと暗記が出来ているかを確かめる作業を2度ほどしました。参考書パートの赤字で書かれたキーワードは全て暗記しました。キーワードを暗記するだけでかなり点数が取れるはずです。
試験当日、試験会場に行くまでの電車の中でネットにも過去問集があるのでそちらで繰り返し問題を解きました。(欧文)モールス符号も当日に暗記しました。全てを完璧に覚えるには時間が足りなかったので、パターンがあり一瞬で覚えられる0から9までの数字と、過去問によく出てくるアルファベットをいくつか選んで覚えました。モールス符号の問題は2題出題される(しかも配点が高い)ので覚える必要はありますが、全てを完璧に覚えていなくてもどうにかなります(※本来はしっかり全部覚えるべきです)。因みに試験では、1ATUGIとECHXZYN8の2問が出題されました。4択問題なのですが、数字が分かれば2択に絞れます。そしてアルファベットがいくつか分かれば正解を導きだすことが可能です(何度も書きますが、本来は全てきちんと覚えるべきです)。
1 | ・ーーーー(トンツーツーツ―ツー) | 6 | ー・・・・(ツートントントントン) |
2 | ・・ーーー(トントンツーツーツー) | 7 | ーー・・・(ツーツートントントン) |
3 | ・・・ーー(トントントンツーツー) | 8 | ーーー・・(ツーツーツートントン) |
4 | ・・・・ー(トントントントンツー) | 9 | ーーーー・(ツーツーツーツートン) |
5 | ・・・・・(トントントントントン) | 0 | ーーーーー(ツーツーツーツーツー) |
試験の合格ラインは、法規が80点満点中55点以上、そして無線工学が70点満点中45点以上なので、試験をパスするだけならそこまで難しい試験ではありません。実際、私も2日間の勉強でどうにかなりました。2万円以上かかってしまう講習会やeLearningでの取得も可能ですが、国試なら5000円程度で取れます。参考書も1000円程度で購入できますし、合格後の免許申請代なども全て込みでも1万円以下で取れてしまいます。私のようにコスト重視なら、国試が断然オススメです。ただ、きちんと知識を取得するのであれば、先生から指導してもらえる講習会の方が良いかもしれません。
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