Twitterでも既に報告した通り、弊社のボディガード検定の品質改善の参考にと色々な検定を受験させて頂いています。そして先日、その一環で一般社団法人・安全運転推奨協会が主催する安全運転能力検定3級を受験し、無事に合格しました。
安全運転能力3級は、ボディガード検定3級と同様に無料、そしてオンライン受験となっています。ボディガード検定は、今年から合格証を有料化しましたが安全運転能力検定は、pdfの合格証まで無料(合格後に電子メールで届きます)です。
内容は、最下級ですし無料の検定なので、とても簡単なものだと正直少々舐めていたんですが、なんとなく習った記憶はあるけど忘れてしまっていることが多いことを改めて実感することが出来きるとても良い検定でした。上位級の1級やS級になると、受検内容が協会から貸し出される車載機器を自分の車に取り付け、60分間、走行距離20キロを指定する走行条件に従って運転をしたうえで合否を判定されるなどお値段も高いですが、とてもハイテクな検定なようで興味があります。
実はアメリカにも、「Defensive Driving」という、安全運転能力検定3級にとても似たコースが存在します。こちらのコースは、1団体が運営しているわけではなく全米にいくつも似たようなコースを提供する会社が存在します。主な目的は、安全運転能力検定同様に自動車事故を減らすことにあるのですが、受検者の受検目的がDefensive Drivingと安全運転能力検定では大きく異なります。
主催団体によってコース修了までにかかる時間や費用は異なりますが、だいたい約4時間~6時間、費用は5000円前後のDefensive Drivingコースを修了すると、スピード違反などで減点されたポイントを最大4ポイントも減らすことが出来、自動車保険の割引が効いたりもします。9割以上のDefensive Drivingコースの受検者の受検目的は違反ポイントの減点もしくは自動車保険の割引にあり、事故を減らす目的で受検をしている人がどの程度いるのかは疑問です。私自身、何度もこのコースを受検しておりますが、その目的はやはり違反ポイントの減点だったり、保険の割引でした。しかし、目的はどうであれ、このコースを多くの人が受検することにより、自動車事故を減らす為の安全運転の知識を広めることが出来ます。
個人的な感想ですし、まだ3級を受験しただけですが、それでも安全能力検定がアメリカでこれまで何度か受けたDefensive Drivingよりも検定として優れていることが分かります。しかし、Defensive Drivingのように目に見える利得がない安全運転能力検定に数万円払ってまで受検するかは疑問です。そこで安全運転推奨協会も保険会社と業務提携を結び、検定合格者には保険料のディスカウント等のメリットがあれば、更に受検者が増えるのではないかと思いました。
ボディガードの運転というと派手なEvasive Drivingばかりに関心が寄せられがちですが、しっかり現地の交通法規を知り、安全運転を心がけることも同様に重要です。その証拠に国連本部でも業務上運転をする警備関係者はDefensive Drivingコースを取ることを推奨されていました。
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