Tactical Energetic Entry Systems (TEES)は、2007年にニュージーランドのSpecial Air Service (SAS)出身のアラン・ブロスナン氏がミシシッピー州ホーンレイクに設立した警察、軍、警備の訓練施設です。1991年に設立、2005年に売却してしまったオリジナルのTEES (Tactical Explosive Entry Systems)の時代に国連本部の警備隊員が何度かこちらの施設で訓練を受けたことがあったようです。そんなこともあり、同僚の1人にブロスナン氏とつながりがあったので、2008年に国連本部の同僚6人と一緒に、カナダとニュージーランドの警察官が合同で参加することになっていた1週間の警護訓練に参加することが出来ました。
ブロスナン氏の専門は、カウンターテロリズムですが、アメリカに移住してからはビバリーヒルズで著名な映画プロデューサーの警護を始め警護経験がとても豊富で、今もなお現役で活動されているので、実体験から語る彼の話にはとても説得力があります。指導者としても経験が豊富なので、生徒のレベルに合わせた指導をしてもらうことが出来きます。少人数では難しいですが、ある程度の人数を集めることが出来れば希望に合ったカスタムのコースの作成もお願いすることが出来ます。
私がこちらで受けた訓練は1週間と短かったのと、当時は受講者全員がまだ「警護」に関して素人だったので基礎コースでした。
最初の2日間は警護における射撃をみっちり指導してもらいました。その訓練の中には、車中からの射撃や、車をカバーにしての射撃が含まれていたのですが、そこで使用さえれていた車はレンタカーだったというのは驚きですが、それがアメリカなんです。ブロスナン氏曰く、ボロボロの訓練用の車を使用するのと、傷などをつけてはいけない新品のレンタカーを使って訓練するのでは緊張感が全く違い、受験生もより高いレベルで訓練に集中できるのでリスクは理解しつつもこのようなスタイルで訓練を実施しているということでした。
射撃の訓練以外は、時間が限られていたのでシナリオを与えられ、それをチームでPlan(計画)を練り、実際にどんどんExecute(実行)し、その後Review(批評)を繰り返し、身体に叩き込むというスタイルでした。コミュニケーションをとても大事にした訓練で、受講生には積極的な発言が求められます。
完全な初心者が、TEESでいきなり訓練を受けるのは少し厳しいかと思いますが、基礎がある程度出来るようになったら、受けてみても良いかもしれません。
ただ日本からミシシッピー州まで訓練を受けるためだけに行くのは大変なので、射撃訓練を日本で実施することは出来ませんが、その他の訓練は弊社のC.C.P.S/C.C.P.S.Wで完全にカバーできるので候補の1つとして考えて頂けると幸いです。
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