ボディガードのモーニングルーティンで警護車両のチェックのことを書きましたが、本日は運転について書きたいと思います。
以前、民間の警備会社で警護をする人と、少し話す機会がありました。その方との話から、民間警備会社には運転免許を持っていないで警護をしている人がいることを知りました。
契約等の関係で、運転は警備会社ではなくよそにお願いすることも、民間警備会社の場合には多いようです。しかし、警護員が運転免許を持っていないのはどうなんでしょうか?
安全な日本で、運転中にアンブッシュ(ambush=待ち伏せ攻撃)に遭う可能性は限りなく0に近いです。しかし、運転手が急に気分が悪くなり、運転が出来ない状態になることはありえます。
一流の警護員は万が一にそなえ、常日頃から引き出しを増やす努力を怠ってはいけまん。運転免許証の所持は警護員として最低限の条件です。理想は、警護の為の特殊な運転訓練を受けることです。
日本で、SP以外が警護の特殊な運転技術を学ぶことは簡単ではありません。しかし、特殊な運転訓練を受けることが出来なくても、細かい運転技術は日頃から意識して運転することで身に着けることが出来ます。
たとえば、ハンドルのもちかたです。プライベートで、片手運転をしている人は、警護の際にもふと気を抜いた瞬間などにその癖が出てしまいます。
民間の警護で、防弾車両を乗ることは少ないかもしれません。しかし、装甲で重い防弾車を運転する際には、かならず両手でしっかりハンドルを握って運転しなければなりません。パワーステアリングのおかげで、通常であれば防弾車であっても片手で運転することは可能です。しかし、一流の警護員は、機械(自動車)を100%信用することはせず、万全を期すのです。
ほかにも日頃から、縁石に極限に近づけて停車する、縁石から少し離して停車するなど、色々なEnbus/Debus(乗降)のシチュエーションを考えながら運転、停車をすることで飛躍的に運転技術を向上させることが可能です。
警護車両として使われる車では、メルセデスベンツが圧倒的に支持されています。ベンツを運転したことがない人は、少し奮発してレンタカーでベンツを借りて慣れておくと、いざという時に役に立つと思います。※ベンツのシフトは、少し特殊で乗ったことがない人は最初少し戸惑うかもしれません。
警護対象者が乗る車両の運転と、その車を護る警護員たちが乗る車では、目的が違う為、運転のしかたも異なります。FJ Protection Serviceでは、どの目的にもすぐに適応できるように、目的別の運転訓練法を指導いたします。
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