日本でもおなじみ(?)のスパルタンレースを始め、Tough Mudder, GORUCK, Warrior Dashなど様々な種類の障害物レースが世界中で開催されています。
どのレースも、コースの作成費や団体の維持費などの為、参加者には参加費として1万~2万円程度の支払いが求められます。それだけの金額を払って、わざわざ辛い思いをする必要がないと言う人もいます。しかし、国連本部警護チームでは有志でチームを作り参加していました。「レース」とは言っていますが、前述の障害物レースの多くは他者とタイムを競い合うというよりも、むしろ己への挑戦に焦点が置かれています。障害物の中には、1人ではなかなか乗り越えられないものもあり、そうした障害物は他者と手を取り合い協力することで乗り越えます。チームで参加すれば、足手まといになりたくないと努力しますし、タフな障害物をクリアするために仲間と協力することでチームワークの向上も計れます。
私も2011年に、ニュージャージー州で開催されたTough Mudder(2020年に破産申告、現在はスパルタンレースに買収され、ブランドを継続)に国連の仲間たちと一緒に参加をしたことがあります。その後も何度かエントリーはしましたが、そのたびに海外出張が入ってしまい、残念ながら参加できたのはこの1度だけです。しかし、参加して良かったと思いますし、もっと仲間と多くのレースに参加出来ていたらと少し後悔の念すらあります。
私も参加したTough Mudderでは、2013年に、レース中に参加者が溺死してしまう事故が起きました。障害物レースに限らず、どんな競技であっても、競技中に死亡することはあります。しかし、障害物レースで参加者が挑戦する障害物は、火、水、電気、高さなどの人が恐怖を感じるように作られているため、より死亡のリスクが高いと言われています。私が参加した大会も、10マイル(約16キロ)のコース中にある25の障害物をクリアするのですが、11月のニュージャージーはたださえ寒いのに、その中、氷水に飛び込んだり、高所から泥水の中に飛び込んだりしましたから、心臓発作を起こす人がいたとしても不思議ではありません。
Tough Mudderは過去に日本でも開催されたことがあるようですが、今は主にアメリカでの開催ばかりなので日本在住だと参加は難しいかもしれません。しかし、スパルタンレースは、今でも日本で定期的に開催されているようです。こういった障害物レースは、軍事訓練を参考に作られものなので、ボディガードを目指す人はリスクを理解したうえで、訓練の一環として仲間と一緒に挑戦してみても良いと思います。
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