1989年にアメリカで設立され、現在はドイツに本部を置くInternational Association of Personal Protection Agents (IAPPA)が主宰する資格の1つであるPrivate Executive Protection Agent (PEPA)を取得しました。PEPAは、試験に合格することや訓練を修了することで取得する資格とは一線を画したもので、受験者のこれまでの経験を評価したうえで合否を判定する資格のようです。どのように受検をするのかと言うと、IAPPAのホームページ上から履歴書/職務経歴書、ならびにこれまでに修了した訓練の証書を提出します。その後、数日から数週間のうちにIAPPAから合否の結果を知らせるメールが届きます。
PEPAのスタンダードに達していない場合には、追加でIAPPAが指定するコース/訓練を受けることでPEPAを取得することも可能なようです。因みに、ここまでのプロセスは何と全て無料とかなり良心的です。合格後、認定証を取得する場合のみ支払いが発生します。
警察や軍で長く勤務した経験があり、十分な訓練も積んでいるのに、それを証明する「資格」がない為に、民間に転職した際ポジションを掴むのに苦労される方が多いことから、その救済措置として生まれたのがPEPA、そしてその上位資格がCertified Close Protection Agent(CCPA)のようです。このコンセプトに共感を得た為、現役時代に誰からもその存在を聞いたことがなく、どこまで信用が出来る団体なのか分からないにも関わらずPEPAを受検しました。採点内容が教えてもらえないので、受検後の今もその合否の判断基準は残念ながら明確ではありません。そのため、素直にIAPPAの資格をオススメすることが出来ないというのが本音ではあります。ただ著者の資格証番号が71954から推測すると一定数の受検者はいるようです。
著者は、現在IAPPA会長・オリバー・ベッカー氏と直接連絡を取り合っておりますので、今後IAPPAやPEPAやCCPAの資格が海外で警護業に従事することを目指す皆さまに本当にオススメしても良いレベルの組織や資格だということが分かれば改めてご紹介したいと思っています。
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