Line, Twitter, Instagram, Facebook, TikTok, LinkedIn … 他にもたくさんのSocial Networking Service(以下「SNS」)があり、当ブログ読者の方もほとんどの方がなんらかのSNSを利用されていると思います。
日本国内でトップを走るLineの2021年5月時点の利用者数は、8,600万人、2位のTwitterも4,500万人ですから、今やSNSを全く利用していない人の方が少ないくらいです。ビジネスシーンでの活用が主なLinkedInもありますし、SNSをビジネスに利用する人も少なくありません。こうしたことから、警護対象であるクライアントがSNSを利用していることも容易に想像できます。
SNSは、使い方さえ誤らなければ、とても便利なツールです。しかし、クライアントが誤って居場所が容易に推測できるような写真を投稿したり、スケジュールを漏らしてしまうということも起こりえます。また、ファンや支持者を集めるために、意図的にスケジュールをSNSや公式ホームページで公表する場合があることもボディガードは知っておく必要があります。同時に、このような情報はファンや支持者だけなく、襲撃者にとっても有益な情報でもあるということも理解しておかなければなりません。
国連本部で警護チームに配属さればかりのころの私は、まさか警護対象者のスケジュールが一般にも公表されているなんて思っておらず、行く先々で待っているメディアを見てどうやって先回りしているのか不思議に思っていました。しかし、すぐに国連の公式ホームページ上に国連事務総長のスケジュールが掲載されていることを知りました。
何が言いたいかと言いますと、自分が知っている情報は、他の誰かも知っているものだと思い常に用心が必要だということです。当然のことながら脅威レベルが高いクライアントの場合や、脅威レベルが高い国や地域に行く際は特に、情報の管理もボディガードの重要な仕事となります。
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