ボディガードとセクシャル・ハラスメント

前所属の国連では、定期的にセクシャル・ハラスメントのクラスの受講が全職員に義務づけられていました。森元首相の女性軽視発言をきっかけに日本の男女平等が見直されつつありますが、活躍の場を日本国内のみでなく海外も視野にいれているボディガードは、セクシャル・ハラスメントについて人一倍気をつかわないといけません。

国連では、全職員にセクシャルハラスメントのクラスを取ることが義務づけられています。

以前、パーティで某著名人E(男性)が女性ファンから写真を頼まれ、快諾するとEは良かれと思い(?)女性の腰に手を回しました。すると女性ファンは、「父親でもないのに私の身体に触るな!」とすごい剣幕でEを怒鳴り散らしたのです。あまりに大きな声だった為、パーティの参加者の大勢の視線がEへと注がれます。Eは、ボディガードにエスコートされ、その場からすぐに立ち去りました。

ファンであれば、身体を触られても喜ばれると思うのは、とても危険です。海外でも日本でもその辺のところをきちんと理解している人は、ファンサービスでファンと一緒に写真を撮る際フレンドリーに見えるよう肩を組んだり、手を腰に回したりパフォーマンスをしていても、直接身体に触れないところで手を止めていたりするそうです。少し前に、小島瑠璃子さんがTwitterで出川哲郎さんと一緒に写真を撮った際に出川さんは小島さんの身体に直接触れないように気をつかってくれていた書いているのを読んだことがあります。

もしクライアントがセクシャル・ハラスメントについて知識が乏しい人であれば、ボディガードはクライアントが前述のEのように公衆の面前で恥をかかないようにするために、それとなく教育する必要があります。それでも治らないようであれば、クライアントの手が特に異性の身体に触れそうになった場合には、サッとその手を払うなどの対応も考える必要があります。

国連ではジェンダー平等のクラスも同様に受講が義務づけられています。

クライアントの発言については、ボディガードではどうすることも出来ない面があります。しかし、ボディガード自身の発言については、いくらでも改善することが出来ます。以前、ボディガードに必要な能力としてコミュニケーション能力を挙げたことがあります。コミュニケーション能力が高い人は、総じて話好きな人が多い傾向にあります。海外では、日本よりもちょっとした発言が、セクシャル・ハラスメントと取られ大きな問題へと発展してしまう可能性があることを理解しておく必要があります。

千鳥が番組MCを務める「相席食堂」という番組内で、大悟さんが元モーニング娘の中澤裕子さんの顔を見て「ブルドック」と連呼していました。このような発言は海外では絶対に許されません。海外であれば大悟さんの発言は大問題となり、テレビ業界どころか社会的地位さえも剥奪されかねません。

海外では、髪を切ってきた女性に対して、「髪切ったんですね」は良くても、「髪を切って、すごく綺麗になりましたね」だとNGになる可能性すらあります。お腹が大きな女性に対して「おめでとうございます!何カ月ですか?」なんてきちんとした確証もなく言ってしまい、その人が妊娠ではなくただ太っただけだとしたら辱めを受けたと訴えられるかもしれません。

ボディガードの失言も、クライアントに恥をかかせてしまいます。どこでだれが話を聞いているか分かりませんから、ボディガードは、勤務中の会話は必要最低限にとどめ、事実のみを簡潔に伝えるように努めます。勤務中は、己の性別、年齢、国籍、宗教などの個人的な情報に影響されないようにすることも大切です。



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