セキュリティの関係で、ニューヨークの国連本部警備隊の隊員数を書く事は出来ませんが、日本人隊員は著者が離職したことで0になりました。著者が2006年に入職した際には、自衛隊出身の日本人の先輩が1名、そして日本人の父とコロンビア人の母の間に産まれ日本にルーツを持つ先輩が1名いました。元自衛隊の先輩は、定年を迎え退職、コロンビア育ちの日系の先輩も著者が離職する数年前に理由は分かりませんが離職しています。
国連本部警備隊は、約60の国の出身者から構成されています。タイのバンコクにアジア本部があるため日本人隊員を含む多くのアジア人隊員はそちらに多く所属し、ニューヨーク本部ではアジア圏出身の隊員は他の地域に比べて少ない傾向にあります。マイノリティであるアジアですが、そんなアジアの中で最も出身者が多いのが中国とフィリピンです。前国連事務総長が韓国出身だったこともあり、韓国人の隊員が多いと思っている方が結構いるのですが、意外にも1名しかいません。
国連は組織の運営上、職員がいくつかの国に集中しないようにしています。つまり、他の地域に比べて職員が少ないアジア、しかも日本人が0という現状を考えれば雇用されるチャンスがとても高いということです。P やGといったカテゴリーの職は、出願者への条件も厳しいうえに競争率も高いので、雇用されることは簡単ではありません。しかし、国連でもニューヨーク本部にしかない警備隊員のSというカテゴリーは、警察や軍隊での実務経験が問われるうえに、警察や軍隊出身者にマルチリンガルが少ないこともあり、競争率がPやGに比べると高くありません。
以前は、日本人に苦手な人が多い瞬時に口答での注意で済ますのか、銃を使用するのか判断を下すといったFirearm Training Simulator (FATS)を用いた試験もあったのですが、数年前に採用試験の内容が変更になった際にFATSを用いた試験がなくなったことも日本人出願者には好都合です。
英文履歴書日本ではあまり知られていない仕事ですが、ニューヨークの国連本部警備隊で働きたいという人は世界中におり、なかなかの狭き門であります。まずは大勢の出願者から本試験へと進むためには書類選考を通過しなくてはなりません。ここで重要になるのが、コネです。ASIS InternationalのProtection of Assets (POA)にも、間違わない雇用に最も有効なのが、従業員からの紹介だと書かれています。家庭の事情で止む無く帰国をした著者ですが、まだ国連本部警備隊にはコネがあります。実は、国連在職時、まじめで良く働く日本人の隊員を雇いたい上層部から、常々海外でも活躍できそうな日本人がいれば紹介するように言われていました。弊社ではコースを優秀な成績で終了した後、希望者には、著者が国連警備隊時代に築いたネットワークを活用し、国連本部をはじめたとした海外の警備業への就職を全力でサポートいたします。
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