持っていると便利な道具②ケーブルタイ

Cable Ties (ケーブルタイ)、Zip Ties、Tie-Wrapなどいろいろ異なる英語での呼び方がありますが、どれも結束バンドのことです。結束バンドも前回紹介したケミカルライト同様に日本ではダイソーなどの100均ショップでも購入が可能な身近なものです。これも必ず持っていないといけない物ではありませんが、安価ながらとても便利なアイテムですし、特にアドバンスをする際には、ポケットやバッグの中に入れておくとことをオススメします。

結束バンドには色々な長さ、そして強度のものがあるので、使用目的に合わせ、適切なものを選ぶようにしましょう。長めで強度がある結束バンドは、一時的な拘束に利用したりもします。強度面では下の写真のような専用に作られた結束バンド製手錠もありますが、ボディガードが使用する際にはArrest(逮捕)やDetain(拘束)というよりもDelay(時間稼ぎ)が目的なので、携帯性に優れる通常の結束バンドで十分だと思います。因みに結束バンド製の手錠は、外すには切らないといけない1度きりの使い捨てタイプのものが多くなっています。

結束バンドは、前述の手錠的な使い方だけなくアイデア次第で色々な使い方が出来る便利アイテムです。「空港でのBaggage Officer(s)」でも書きましたが、派手な色の結束バンドをスーツケースのハンドルに結び付ければ、判別用の目印としても利用できますし、ネームタグを括り付けるのにも利用できます。目印といえば、他にも大型施設等で目印となるようなものがない複雑なルートの場合には、アドバンスが特に間違えやすい場所のドアノブなどにつけることでマーカーとして利用することもあります。

Tamper Detection としてもよく利用します。ホテルなどを利用する際、「ボディガードのホテル部屋」で書いた通り、ボディガードはルームサービスなどを利用することは稀で、留守時に部屋に勝手に入られないように「Please do not disturb」サインをドアを常にかけていますが、それでも入られた時の為に部屋に置いていく荷物には開閉部に結束バンドを付け、誰かが開けたらすぐに分かるようにしていました。荷物を棚などに入れ、その扉を結束バンドで開かないよにしておくという使用法もあります。

面白い利用法としては、ニューヨークのように冬マイナス20度近くまで冷え込む場所では、道が凍結して滑って危険な場面でストッパー部分を靴底にくるように靴に巻き簡易のトラクション(滑り止め)として使うこともあります。

Smart Tactical Application Tourniquet (S.T.A.T)と呼ばれる結束バンドを利用した止血バンドもあるように、結束バンドは考え方次第で色々な道具に変化する万能アイテムなので、装備の1つ加えておいて絶対に損はありません。

(動画引用元)S.T.A.T. Medical Devices

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