Practice makes perfect.

Practice makes perfect.」、和訳を調べてみると「継続は力なり」とか「習うより慣れろ」と出てきますが、私個人的には、「練習で出来なければ、本番で出来るわけがない」という解釈が一番しっくりきます。

Practiceが必要なのは絶対に間違いありません!前職の国連本部警護班では、毎朝Roll Call(点呼)後、勤務を開始する前に、チームメイト同士で装備等の確認、その日のクライアントのスケジュール、考えられる脅威やリスク、そしてその対策等を話合った後に、チームリーダーが中心となりTabletop Exercise(リーダーがシナリオを用意して、チームでそれについて議論)をするのが慣習となっていました。

(写真・上)国連本部警備隊のブリーフィング風景

ボディガード・スクールで習った基礎をそのまま現実でも使えるかと言うと、答えは「No」です。現実では、臨機応変にその場に適した形に変えて対応することがほとんどです。そのため、毎日いろいろなシチュエーションを想定してチームメイトとどう対応するかを議論することはとても重要です。

しかし、(これからボディガードを目指す人を育てる立場にいながら、こういうことを言いたくはないのですが)Practiceはとても大事で必要不可欠ではありますが、やはり実践/実戦に勝る訓練はありません

分かりやすい例をあげるとすれと、ボディガード・スクールでのシナリオ訓練は、襲われた際の対処方法を学ばせる為に100%どこかで襲われます。生徒もシナリオ中、どこかで襲われることが分かっている為、シナリオ中は120%の集中力で周りを警戒します。これは、訓練で、終わりがあるので120%集中していてもどうにか乗り切れます。しかし、現実は違います。クライアントのリスクや環境によって多少異なるとは思いますが、長い勤務時間中いつ襲われるか分からず、襲われない可能性もある状態で常に120%の集中力を保つことは出来ません。

以前も書きましたが、人は1日中120%の集中力を継続することは出来ません。YouTubeなどで見ることが出来るボディガードスクールの動画や東欧ではボディガードの大会があるようでその動画を見ていると、100%襲ってくると分かっている襲撃者に対応するために常に必要以上にキョロキョロしています。現実で、こんな常にピリピリした緊張、キョロキョロするボディガードがいたら、かなり不審ですし、正直滑稽です。

写真は訓練(TEES)の1コマ

ボディガード・スクールに通う目的は人それぞれです。ボディガードという仕事をしてみたいと思って受けている人だけではないことも重々承知しております。どんな目的であれ、ボディガード・スクールのコースを修了はあくまでスタート地点に立っただけで、まだまだプロのボディガードになったわけではないことを理解しておかないといけません。言い換えるのなら、本当の意味でプロのボディガードを目指し、プロのボディガードを名乗りたいのなら、やはりボランティアや研修でなく、給与をもらい責任がある状態で実際にボディガード業に従事することは絶対です。

実際にボディガードを経験することにより、スクールで習ったことが実際に使える技術なのか、それとも空想事だったのかも分かるようになります。

せっかくお金を払ってまでボディガード・スクールに通った人たちには、ぜひボディガードの職を見つけて実際に経験を積んでほしいと思っております。


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